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トランプ大統領、止まらぬ支持率低下 史上最低の37%

TIME

ドナルド・トランプ大統領の支持率低下は未だ底が見えない。最近はオバマ前大統領が選挙期間中に自身の自宅を盗聴したと声高に主張し各方面(共和党内からも)から批判を受けたり、イラクを除いた新たな入国禁止令を発したり、娘イヴァンカ・トランプも夫のジャレッド・クシュナーと同様にホワイトハウス内にオフィスを与えられる事が分かり家族政権の様相をより強くしている。

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史上最低支持率で始まったドナルド・トランプ政権は、ここが底であり、期待が高くない分、上昇の余地もあると話す評論家らもいたがおそらく今、ここが底だと考えている人はそう多くはないだろう。新政権発足から2ヶ月余りを経たが未だ誰が大統領なのかはよく分かっていない。今はまだ大統領見習いといったところだろうか。

そんな、大統領になるべく日々、ツイッターでの自己プロデュースとゴルフに勤しむドナルド・トランプはいわゆるオバマケア撤廃とポール・ライアン下院議長らを中心とする共和党が出した新・医療保険改革法案(お金持ちがより得をするあの法案だ。)や、軍拡とその費用穴埋めのための社会保障費などの大幅な削減(そして、環境保護などの費用も。)、彼のサインした入国禁止令に裁判所が次々反対の意思を示している事などから支持は政権発足時の44%(もちろん史上最低だ。)から下がり続けている。

民間世論調査の先駆けであるギャラップによる調査によるとトランプ大統領の支持率は政権発足以降、史上最低を更新する37%だった事が21日に分かった。一方、不支持率は58%に達した。これまでは40%の半ばで推移していた事からも分かる通り支持率は確実に落ちている。

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彼の軍拡とそれに伴う社会保障(高齢者への食事配達サービスの予算廃止は特に共和党内から批判を受けている。)などの予算大幅カットなどは批判の的だが、それ以上に支持率に響いているのが彼が突如ツイッター上で展開した「オバマ前大統領は選挙中にトランプタワーを盗聴していた!」という一連の主張だ。これはおそらくトランプ大統領の当選に一役買ったスティーブン・バノンがトップを務めていたオルトライト系のデマサイト、ブライトバート・ニュース(選挙期間中のヒラリー・クリントンの重病説、ヒラリー・クリントンが人身売買に関わっているなどのデマ拡散などで知られる。)の記事を見ての事だと推測されているが、現時点で彼はその確たる証拠を一切出せておらず情報機関のみならず共和党内からも非難の的となっている。

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この支持率の低さはトランプ政権が目論む野心的な政策の実現をより困難なものにする事は間違いない。共和党も組織としては特にここ最近は弱体化しつつあり、ただでさえも与党としての大統領との連携経験のない下院議員が半分以上にのぼる事からも共和党のサビつき具合がうかがえる。そして、多くの人が周知の通り共和党の議員内でもこのオバマケア廃止とポール・ライアンらを中心とする医療保険改革法案に関して意見は食い違っており、一枚岩ではない。

そして、残念な事に現時点でドナルド・トランプ大統領や或いはポール・ライアン下院議長は共和党をまとめられるだけのリーダーシップは持ち合わせていない。(あるいは発揮していない。)未だドナルド・トランプが名実ともに大統領となる日は見えてこない。