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トランプ大統領、不支持率過半数の史上最短記録を樹立

TIME

彼は1番が好きだ。唯一が好きだ。そういう意味ではこれは彼の新たな「功績欄」に加えられることだろう。入国制限の大統領令や彼が連発する大統領令にアメリカが混乱する中、ドナルド・トランプ大統領は「歴史上最短記録」を打ち立てたことが調査会社ギャラップの調査で分かった。それは「不支持率」が「支持率」を上回るまでの日数の記録だ。

では、ここでロナルド・レーガン以降の大統領と共に彼の偉大なる?功績を辿ろう。

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ロナルド・レーガン:727日

The Ronald Reagan Presidential Foundation

元カリフォルニア州知事。トランプが憧れているという大統領で、トランプ大統領の誕生により大統領1期目の就任年齢(69歳)を塗り替えた。俳優としても知られる。彼が行った一連の経済政策はレーガノミクスなどと呼ばれた。

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ジョージ・ブッシュ:1336日

ABC News

パパブッシュと呼ばれることが多い。パナマ侵攻や湾岸戦争、ソマリア内戦への介入などを指揮した。1989年にはソ連のゴルバチョフ書記長と共に冷戦の集結を宣言した。2期目をかけた選挙ではアーカンソー州知事だったビル・クリントンに敗北。現役大統領の敗北はフォード、カーターに次いで戦後3人目の出来事だった。最近では容態が悪化し緊急入院していたが無事退院したようだ。現在92歳になるパパブッシュはフォード大統領(93歳165日)、レーガン大統領(93歳120日)に次ぐ長寿な大統領経験者だ。

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ビル・クリントン:573日

Washington Post

元アーカーンソー州知事でもあり、今回の大統領選でトランプに敗れ史上初の女性大統領を逃したヒラリー・クリントンの夫でもある。外交が不得意だったのは衆知であるが経済政策で大きな成果をあげた。特に副大統領のアル・ゴア(後の大統領選で)が提唱した「情報スーパーハイウェイ構想」を推進し、ハイテク産業(IT産業)の育成とITなどの新たなビジネスいわゆるニューエコノミーを推進した。また、教育にも熱心で学校へのパソコンの導入などのIT教育の推進や、移民への英語教育の充実なども行った。巨額の財政赤字も解消し2000年には2300億ドル(26兆円)の財政黒字を達成するなど経済政策でレーガンに並び高い評価を得ている。

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ジョージ・W・ブッシュ:1205日

George W Bush

元テクサス州知事で今回の大統領選で共和党予備選に出馬していたジェブ・ブッシュの兄で、ジョージ・ブッシュ(パパブッシュ)の息子。ビル・クリントン政権の副大統領だったアル・ゴアと争い、今回のヒラリーVSトランプと奇しくも同じく一般投票では敗北したが、選挙戦には勝利を収めた。911テロを経験しアフガニスタン侵攻、イラク戦争などを指揮した。レーガン以降では評価の低い大統領だがそれは戦争を始めたからではなく、主に経済政策の失敗である。彼の時代に前クリントン政権の財政黒字を再び泥沼の財政赤字にし、オバマ政権の最初の試練となるリーマン・ブラザーズ破綻をはじめとした世界的金融危機リーマン・ショックを引き起こした。最近では大統領就任式で小雨の中、中々雨具をつけられない姿が話題になった。

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バラク・オバマ:936日

Reuters

史上初の黒人大統領である。オクシデンタル大学、コロンビア大学、ハーバード・ロー・スクールなどに通い1年目でハーバード・ロー・ビューの編集長、翌年にはプレジデント・オブ・ジャーナルの編集長となった。その後、人権派弁護士として活動し、1996年にはイリノイ州議会上院議員、2003年に上院議員選挙で出馬し共和党候補に70対27の大差で勝利し史上5人目のアフリカ系議員となった。2009年にヒラリー・クリントン、共和党バイデンを破り史上5番目に若い47歳で大統領となった。妻のミシェル・オバマは大学在学中に夏期研修で働いた法律事務所の弁護士でオバマの世話係だった、彼の一目惚れでアプローチしたが最初は断られていたが(ダサいと思っていたらしい)、その後も何度もアプローチしやっとデートに漕ぎ着けたオバマが連れてきたのは美術館だった。ミシェル夫人によると「あのデートを終えた頃には私はもう彼に惚れていたわ。」と振り返る。最近の調査では4人に1人が「史上最高の大統領」と答え、特にオバマケアでは幅広く支持を集め、現在でも(今の大統領のおかげも多少はあるだろうが)高い人気を誇っている。

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ドナルド・トランプ:8日

Donald Trump

うん、ジョークではない。他の追随を許さない圧倒的なトップであることは言うまでもないが、ただ1週間は超えている。この不支持の高さは彼を押し、選挙で民主党に勝利するために応援した共和党員らが不支持に回り始めていることにある。現在進行形で混乱は続いており、これからの彼の動向には注目しそして予備選中での発言の7割以上が「嘘」だったという報告書からも分かる通り(また、明らかな嘘を「もう一つの事実」と呼んだり)人々は彼の言っている事を真に受けるべきではなく、これ以上にリテラシーが求められる大変な時代になったことは間違いないだろう。

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だが、彼は認めないだろう。「これにはメディアのバイアスがかかっている!殆どの国民は私を支持している。」とね。だが、未だに証拠もなく大統領選の一般投票で300〜500万人が不正に投票し(しかし、トランプ大統領自身も3つの州で有権者登録を行っていたことが明らかになっている)、それがなければ自分(トランプ)が一般投票でも勝っていた、調査すると声高に叫んだり(一般投票では民主党のヒラリー・クリントンの200万票以上の差をつけられていた)、非営利団体からの批判を封じるためか2020年の選挙にすでに立候補したり(候補者となると非営利団体は名指しで批判することは出来ない)と彼は閉じられた洞窟の中で小さな光を頼りに世界を見ているようだ。そして、その小さな光は間違いなく「影の大統領」と呼ばれるオルタナ右翼の大物で彼に凡ゆる情報を吹き込んでいるスティーブ・バノンに他ならない。

そして、選挙に勝つために全く考え方が異なる彼を支持しスタンダードに押し上げた共和党支持者らも大きな代償を支払うことに間違いない。何よりアメリカ合衆国の大統領となったドイツ系移民3世であるドナルド・トランプ大統領は1日でも1秒でも早く「自立」した大統領にならなければならない。何より自分の政策の混乱を誰彼構わず責任を擦りつける癖もやめなければならない。

もう選挙は終わっている。彼は大統領なのだから。