要約:マイケル・コーエンが下院監視委員会で証言したこと

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トランプ大統領の10年来の個人弁護士であり先の大統領選での選挙資金法違反と議会での偽証による有罪で5月から3年間刑務所で服役する予定のマイケル・コーエンは脅迫などで延期された下院監視委員会で宣誓の元に証言した。

下院でトランプ大統領に最も近い議員であるマーク・メドーズ(共和党)の証言の延期を求める試みは失敗し、公聴会は開始された。

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ハイライト:

  • 今回の下院監視委員会での証言に先立ちトランプが証言に影響を与えようとしたかという問いに対しコーエンは「答えることは難しいです。彼は自ら望むことを直接的には言わないので。ただ彼がしていることは《マイケル、ロシアは存在しない、共謀は存在しない、関与や干渉なんて存在しない》ということです。そして私は彼が何を望んでいるのかを知っています。」と答えた。
  • また、モスクワでのトランプタワーの建設計画に関する議会での偽証に対してトランプから直接偽証をするよう明確な指示は受けていないが、彼は偽証をするように暗に示した。
  • コーエンはトランプは詐欺師でありコーエンに対して不倫相手のポルノ女優に口止め料を支払うよう指示し、そして、トランプの妻に対してはこのことについては嘘をつくように求めた。コーエンはトランプの妻に嘘を付いたことをいまも後悔していると述べた。
  • 口止め料への支払いについてトランプはコーエンの個人的な口座から支払う様に指示した。そして、大統領就任後の2017年1月8日付けのトランプの個人口座からの小切手で支払いに対する3万5000ドルの払い戻しの小切手をコピーを委員会に提出した。
  • コーエンはトランプのかつての不倫相手であるポルノ女優のストーミー・ダニエルズへ支払った口止め料が払い戻すとされた時に、払い戻しがどのようにされるかについてトランプ自身とトランプ・オーガニゼーションの最高財務責任者であるアレン・ワイゼルバーグが何度も議論していたと述べた。
  • 大統領選期間中の7月、共和党大会の前にトランプに対してロジャー・ストーンから電話が来てジュリアン・アサンジと話し数日以内にクリントン陣営に打撃を与える大量のメールをウィキリークスが公開すると伝え、トランプは「そうなるなら、それはとても素晴らしい。」と答えた。ただトランプがメールの内容に関して知っていたかは分からないと述べた。
  • コーエンは「トランプが勝ちたいと思っていれば誰とでも協力する。」と答えた。「トランプが大統領選に勝つために外国の力を借りる、或いは共謀する可能性があるのか。」という問いに対しては「はい」と答えた。
  • モスクワのトランプタワー計画でコーエンと共に働きマンハッタンのトランプタワーではトランプと同じ階にオフィスを構えていたアメリカの元ギャングでロシア系ユダヤ人の不動産デベロッパーのフェリックス・サターを知らないとトランプが答えたことについては彼が誤解していたか、或いは意図して嘘をついていたと述べた。
  • トランプは自身が人種差別的な発言をしていたという主張に対してコーエンには証拠がないと述べていたが、コーエンは過去10年間で100回以上の録音を行なっていると述べた。
  • トランプはコーエンに対して訴訟やその他の方法を通じて過去10年の間に約500回に渡り自分に代わり相手を脅すよう指示した。
  • その中でトランプはかつて在籍していた高校や大学に対してSAT(大学進学適性試験)のスコアを開示しない様に脅しをかけるよう直接指示した。コーエンはこのメモを含むいくつかの書類を証拠として提出した。
  • ニューヨーク州検察が自宅に家宅捜査を行い、後にトランプ大統領とこれを話したことについては現在ニューヨーク南部地区検察が大統領に対する公になっていない別の捜査をしており、証言できないと述べ、また、モラー特別検察官のチームとは過去7回の面談を行なったと続けた。
  • コーエンは2013年のチャリティーオークションでトランプが自身の肖像画がその日の肖像画で最も高い値をつけるために慈善団体であるトランプ財団を使い偽の落札者に6万ドルを払い、絵を買わせた。(その後トランプは自身の肖像後が最も高い値をつけたことを賞賛した。)このように自身の肖像画を高値で落札させる取引を複数回に渡り行い、コーエンがその取引の中心的な役割を担っていたと述べた。
  • 共和党のジム・ジョーダン(フリーダムコーカス所属)はコーエンがホワイトハウスでの職務を与えられなかったことに対する個人的な不満があったと主張した。コーエンは個人弁護士の職に誇りを持っていたとこれを否定しジョーダンに対して「あなたは恥を知るべきだ。」と反論した。
  • コーエンはトランプが様々な機関に提出する財務情報を使い分けていたとし保険金目的で自身の資産の評価額を水増しするよう代理人に指示する一方で、税金の支払いを逃れるために税務機関には過少評価した資産の評価額を提出するなどの行為を慣習的に行なっていたと述べ、2014年に主要な借入先であるドイツ銀行からの融資を受けるために自身の資産を水増ししていたと続け、トランプ・オーガニゼーションの最高財務責任者であるワイゼルバーグは取引の詳細を知っているとした。

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二つの党の焦点:民主党は大統領の罪に焦点を当てより多くの証言を引き出そうとする一方で与党・共和党はコーエンの罪に関する言及を避け、彼の証言の価値を低下させるための、彼個人の信頼性に対する攻撃に焦点を当てた。

なぜ重要なのか:コーエンの証言はトランプ大統領が選挙資金法違反を含むいくつかの潜在的な罪を提起している。そして、ニューヨーク南部地区検察庁は現在公になっている捜査とは別のトランプの捜査を行なっている。それはトランプにとってモラー特別検察官の調査以上に気がかりなものとなっているでしょう。

議長が述べた事:イライジャ・カミングス議長(民主党)はトランプの不倫相手に対する口止め料の支払いに対する3万5000ドルの払い戻しの小切手が提出されたこと、また彼の証言を鑑みるに大統領は選挙資金法違反に違反している可能性があると述べた。ただ、これは終わりではなく始まりに過ぎないと続けた。

そしてこれから:今後、トランプ・オーガニゼーションの最高財務責任者で長年の腹心であるアレン・ワイゼルバーグや大統領の長男で選挙運動に深く関わっていたドナルド・トランプ・ジュニアが証言台に立つ可能性があります。

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