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共和党の新たなオバマケア廃止プランは既に崩壊しています

Andrew Harnik / AP

党内からの相次ぐ造反に2度目のオバマケア代替案の可決に失敗したマコネル上院内総務と共和党指導部はこれまでの方針を切り替え、以前トランプ大統領が主張していた「代替案より先にとにかくオバマケアを廃止する」に目標を移すとしたがそのプランは既に崩壊している。

この方針の発表後にスーザン・コリンズ、シェリー・ムーア・カピト、リサ・マコウスキーの3名の共和党上院議員が方針への反対を表明。これにより可決ラインである50名を下回ることが確実となりオバマケア廃止案を可決することはほぼ不可能となった。

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スケジュール:マコネル上院内総務はオバマケアの廃止法案の採決に踏み切るための動議の採決を来週初めに行うと発表。

フラッシュバック:共和党は民主党を超える議席を確保していたオバマ政権下の2015年にもオバマケアの撤廃を目論んだが、党内から3名の造反を招き撤廃に失敗している。

悲願:マコネルは7年に渡り共和党が上下両院で過半数を獲得すればすぐにでもオバマ政権が成立させたオバマケアを「根こそぎ引き抜く」と廃止を訴えていた。オバマケアを葬り去ることはマコネルと共和党指導部の悲願です。

潜在的な選択肢:共和党指導部に残された選択肢は民主党と話し合い妥協点を見いだすことです。その場合、民主党の合意で法案の可決が左右される状況が生まれオバマケアの廃案は不可能となるでしょう。民主党はあくまでオバマケアの問題点を改善をすることには応じる姿勢ですがオバマケアを廃止し置き換えるという共和党のプランAには応じないでしょう。

ですが:民主党と協力するということは共和党指導部の悲願であるオバマケアの廃止には決して繋がらないでしょう。それでは彼らが重要な公約との一つとしてこれに取り組む意義そのものが失われます。

予測:共和党指導部はオバマケアの完全撤廃を主張するフリーダムコーカスなどの共和党保守強硬派や苛立つ大統領にオバマケア廃止に向けて動いているという姿勢を見せなければならなず、可決が見込めない場合でもオバマケア廃止法案の採決を行う可能性は非常に高い。

しかし:これでオバマケア改廃案が完全に死ぬことはないでしょう。共和党が多数派でいる間は風向きが変われば彼らは再びオバマケア廃止という悲願を成し遂げようと動くことでしょう。そして、現在共和党はいつでもこれを再開させることが可能です。

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