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バスフィード、2018年のIPOを計画か

BuzzFeed CEO Jonah Peretti / Max Morse

アクシオスによるとアメリカの新興メディアの雄バスフィードが来年2018年内にIPOを行うための準備を始めているという。ソーシャルメディアなどで(まるでウイルスのように)記事を「バズらせる」ことで比較的短期的に膨大なトラフィックを集めるという、いわゆるバイラルメディアの先駆けとして始まったバズフィードは(出来て数年間は猫などキュートなものなどが多かったのは懐かしい。)いまではその拡散力を利用しニュースへも進出し、多くの人は記憶に久しいトランプ大統領に「フェイク・ニュース」との称号を与えられるほどの影響力を持ち始めている。

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バズフィードは2006年にハフィントン・ポストの創業者の一人であるジョナ・ペレッティによって創業された。因みに社名にもなっているアリアナ・ハフィントンは強いリベラル信奉者だがハフィントンポストの4人の創業者の一人であるアンドリュー・ブライトバートはトランプ大統領の腹心で(影の大統領と呼ばれる)スティーブ・バノンが代表を務めたオルトライト系デマサイトのブライトバート・ニュース・ネットワークの創業者でもある。(ただ、ここまでタチの悪いメディアになったのはブライトバートの死後、バノンが実権を掌握してからだが。)ブライトバートは大統領お気に入りのサイトで(よく自身のツイッターでもツイートしていた。)、特に選挙期間中にヒラリー・クリントンが重病であるというデマや人身売買に関わっているというデマをフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを通じて拡散することに成功している。

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話は逸れたが前述の通りバズフィードは当初、チャーミングな猫の動画などポップなエンタメコンテンツを中心として成長を遂げた。そして、それが莫大なトラフィックを生むようになると、今度はその拡散力を利用して「報道ニュース」を拡散者たちに届けるようになった。つまりエンタメコンテンツでトラフィックを集めながら、その力を利用しニュースを届けたのだ。そして、間違いなくバズフィードは彼らの重要なニュースソース(情報源)の一つとなっている。

特にインターネット上におけるバズフィードの影響力は既存のメディアを凌ぐほどだと言え、インターネット時代における重要なブランドの一つと言えるだろう。バナー広告を掲載しないバズフィードはネイティヴ広告(記事広告)を主な収益源としている。

これまでに何度か既存のメディア企業からの買収のオファーを受けていたが(ウォルト・ディズニーからも買収提案を受けていた。)、創業者でCEOのジョナ・ペレッティはIPOを見据え全て断っており、既に来年のIPO(株式公開)に向けて準備を進めている。

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重要な点

  • バズフィードは2018年のIPOを見据えている:これまでに数度売却の話を蹴っている。
  • 収入は2016年に推定3億ドル:2015年には当初の予想を下回った。16年は予想を上回り、前年比65%増加。
  • 時価総額は15億ドル、これまでに5億ドルを調達:最大投資家はNBCユニバーサル。
  • 最後の資金調達は2016年11月のシリーズG(総額2億ドル):既に巨大な時価総額には残された道は少ない。
  • バイスは買収されることを望んでいる:もう一つの新興メディアの雄であるバイス・メディアはIPOでなく買収を望んでおり、買収してくれる企業を探している。