相撲では女性は土俵の上の男性を助けることも許されない

Onebox News·

Cherry Thomas

日本で最も古いスポーツあるいは神事とされる相撲では現在も女性は土俵に上がることを決して許されていません。たとえ目の前に死に瀕している人がいる時でさえも。

4月4日に京都の小都市・舞鶴市で初めて行われることとなった大相撲の巡業舞鶴場所で挨拶を行なっていた多々見良三市長が土俵上で突如として倒れ、数名の男性が駆けつけたがいずれもうろたえた様子で倒れた市長を傍観していた所を客として訪れていた医療関係者の女性が土俵へと上がり即座に救命措置を開始した。その女性に続き土俵に上った女性が市長の脈を脈を測り始め2名によって救命措置が施された。

その中で若い行司が年長の行司からアナウンスを行うように指示され「女性の方は土俵から降りてください。」や「男性がお上がりください。」などと複数回に渡ってアナウンスを行なった。救助に当たった女性らは一度土俵に降りるそぶりを見せたが降りずに担架が来るまで救命措置を継続した。

また後にアナウンスとは別に日本相撲協会の協会員によって救命措置中に女性らに対して直接口頭で「下りなさい」などと手振りを交え指示していたことも分かっている。

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相撲協会の主張:救命措置の最中に観客から「女性が土俵に上ってもいいのか」という怒号が浴びせられたことから動転した若い行司が咄嗟に言ってしまったもので、不適切な対応だった。

巡業部長の対応:巡業の責任者である春日野巡業部長は市長が倒れた時はトイレに行っていたので今回の出来事には全くをもって気付かなかったと述べた。

より多くのこと:多々見市長はくも膜下出血下出血と判断され手術を受けたが既に容態は安定しており、1ヶ月の安静と入院が必要と診断されたが大事には至らなかった。

女人禁制の慣習:相撲の長い歴史の中で女人禁制は古くからのものでなく明治時代入って女性が土俵上で取っ組み合うのは野蛮であり文明国家のものではないとする批判や家制度の創設などの文明開化の流れの一環さらには神道と結びつき女性の排除が正当化され現在にまで至っている。

過去を振り返る:1990年には森山真弓内閣官房長官、2000年には太田房江大阪府知事が土俵上で賞を渡すことを拒否されている。また、1978年には小学生わんぱく相撲で地区予選を優勝した小学5年生の女児が国技館での決勝出場を相撲協会によって拒否されている。力士の引退時に行う断髪式でも母親などの近親を含む全ての女性が土俵に上がることを許されていない。

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