米国はシリアからアサドを追放するつもりはない

独裁政権アサドの存続を認め、ロシアと協力しISIS打倒へ

Onebox News·
米国はシリアからアサドを追放するつもりはない
The Independent

選挙前から言っていたことでもあるが、既にドナルド・トランプ大統領はシリアで親子二代に渡る恐怖政治を敷いてきたアサド政権を追放するつもりはないということだ。アメリカのニッキー・ヘイリー国連大使はロイター通信のインタビューの中で、既にアサド政権をシリアから撤退させることはアメリカにとって重要なことではないと述べた

···

アメリカは前政権(オバマ政権)のようにアサドを取り除くことに焦点を当てていない。

···

ティーラーソン国務長官も「アサド政権の地位はシリア国民の判断によって行われる。」と発言をしておりアメリカの大きな姿勢の転換となる。共和党の重鎮ジョン・マケインとリンゼー・グラムはアメリカの姿勢の転換を非難し、マケインは「アサドの軍隊、ロシアの空軍、イランの軍隊の力によってシリアの人々がアサド政権の運命や未来を決めることができないという悲劇的な現実を見落としている。」と述べた。

···

なぜ重要なのか:この問題(アサドを容認するか否かということ)は中東におけるアメリカの重要な長期政策の一つであり、様々な問題の出発点でもある。(ヨーロッパへの影響力行使の為に)アサド政権の存続を目指すロシアとそれを良しとしないアメリカ及びヨーロッパを含む連合国の構図からアメリカが離れ、アサド政権を擁護するロシアと協力することはアメリカが支援してきた反政府組織「自由シリア軍」などにとってはある種の死刑宣告であり、アサド政権とロシアにとっては勝利である。

あくまでトランプ政権はアサド政権が行う組織的な暴力(拷問・レイプなど)や数千人に及ぶ政権に反対する者の処刑という問題はISISを撲滅することと比べれば重要ではないという立場であり、アサド政権を支援するロシアと協力していく意思があることを示している。

NOW WATCH:シリコンバレーで最も裕福な10人 世界長者番付2017

···

 
ニュースレターを購読
1週間の人気記事&おすすめ記事を毎週日曜日に配信