トランプ大統領、記者晩餐会の欠席をTwitterで表明

Onebox News·

LUCAS JACKSON / Reuters

かつてトランプ大統領がまだただのスキャンダラスなセレブの1人だった頃(まぁ、今もあまり変わらないが。)にオバマ大統領のことを「ケニア生まれのアフリカ人だ!」とデマを流し(出生証明書を偽造したとも言っていたな。)、ジョークでもってコテンパンにされたホワイトハウス記者晩餐会に大統領となったトランプは現れないらしい。(確か2016年にもネタにされていたね。)

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4月の恒例行事であり歴代の大統領たちが普段言えないジョーク・センスを存分に披露し人々を笑わせるホワイトハウス記者晩餐会に「メディアは野党だ!」と(側近のスティーブ・バノンと同じことを)言うトランプ大統領がどんなジョークを言うのか、或いは普段からは全く想像のつかない高いジョーク・センスで特にそのスキルに長けたオバマ大統領のように人々を笑わせるかと楽しみにしていた人もいただろうが残念ながら、4月49日に彼のそんな姿を見ることは出来ない。そう彼は自分の住むツイッター(しかも個人アカウントの方)で突然、そんなことをアナウンスしたのだ。

大統領がホワイトハウス記者晩餐会を欠席する、それは1981年のレーガン大統領以来、36年ぶりのことだ。ある人は「彼はレーガンに憧れていたからレーガンの真似をしたんだよ。」というかもしれないが、レーガンは元々ホワイトハウス記者晩餐会に出席する予定だった。だが、3月30日に発生した学生のジョン・ヒンクリーによる暗殺未遂事件(女優ジョディ・フォスターの気を引こうとして起こしたというとんでもない理由)でシークレットサービスに守られ銃弾を免れたものの大統領専用車に当たり跳ね返った1発が左胸を貫き、病床に伏していたため参加見送りとなった。出席こそ出来なかったレーガンだがホワイトハウス記者晩餐会当日には電話で参加しジョークを言い放ったことは伝説となっている。(彼の人柄を表すエピソードともなった。)

レーガン大統領への銃撃直後の写真。奥では犯人のジョン・ヒンクリーが取り押さえられている。

ちなみにこのレーガン暗殺未遂事件の有名な映像は当時まだ出来て間もなかったニュース専門チャンネルのCNNが放送したもので、この事件をきっかけにCNNはニュース専門チェンネルとしての確固たる地位を築くに至っている。(そのCNNはトランプ大統領が特に嫌うメディアの1つであり、最近もトランプ大統領の娘、イヴァンカの夫でバノンと並び政権の中枢にいるジャレッド・クシュナーがタイムワーナー(CNNの親会社)幹部をホワイトハウスに呼びつけてひたすら不満をぶつけたという。)

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ただ、今回の出席はある程度予想通りだったとも言える。トランプ大統領は大統領となった後も自身を批判するメディアを執拗に攻撃し(本当に仕事をしているのだろうか?)自分の声だけが通せるSNSでの情報発信を好んできた。最近ではCNNやニューヨーク・タイムズ、BBCらを記者会見から締め出すという手段を取り、逆にヒラリー・クリントンの重病説などのデマ(フェイク・ニュース)を流すことで大きく貢献したスティーブ・バノン首席補佐官が会長を務めていたオルタナ右翼で知られるブライトバート・ニュースなどが出席を許された。因みにトランプ大統領は以前からブライトバートの間違ったニュース(フェイク・ニュース)をツイッターで拡散していた張本人でもある。

メディアを「人民の敵だ。」と最近も言っていた大統領は相変わらずメディアとの対決姿勢でもって自身の熱狂的な支持者らの心をつなぎとめることに躍起だ。彼のやっていることは少なくとも「人民のため」の政策でなくトランプを支持した6220万人のための政策であって、ヒラリー・クリントンを支持した6420万人やその他のインディペンデントに投票した人やまだ選挙権を持たない人々(あるいは投票を拒否した人)のためのものではないことは間違いない。だが、忘れてはいけない。選挙戦が終われば大統領は彼の言う「人民のため」に働くのであって「投票者のために」働くのではないということを。

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