トラビス・カラニックの辞任

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トラビス・カラニックは戻ってこない。少なくともCEOとしての彼は。

先日、無期限の休職を発表していたウーバーのトラビス・カラニックが最高経営責任者を辞任することが分かった。この辞任は同社の主要投資家であるベンチマークやファースト・ラウンド・キャピタル、フィデリティ、メンロ・ベンチャーズ、ローケース・キャピタルら5社から迫られたものだという。その中には親会社アルファベット(グーグル親会社)の傘下企業ウェイモの技術を盗んだ問題で巨大訴訟に発展し微妙な立場にあったグーグル・ベンチャーズは含まれていない。

ウーバーは去ることになったカラニックは辞任後も取締役としてのみ同社に残る。しかし、カラニックは以前同社の議決権の多数を握る大株主であり今後の後任となる最高経営責任者の任命にも取締役の一人として関わっていく予定。

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タイミング:14日にカラニックは無期限の休職を取ることが分かったばかりだった。そして、この辞任は発表のわずか数時間前に同社の主要投資家らから求められた。ウーバーの主要投資家の5社はカラニックの即時辞任を求める共同書簡で辞任を迫り、カラニックはその要求を飲んだ。

そして、これから:時価総額680億ドルになる世界最大のユニコーンは既に主要なリーダーシップを失っている。カラニックが復帰するまで14人の役員で構成された委員会で続けられるとされていた経営も彼が帰ってこないことが決定的になった今これまでと違う全く新しいリーダーシップ・チームを探す必要がある。それは同社が一連のスキャンダルで約束した最高執行責任者の任命より困難である。同社にはいまCEO、COO、CFO、CMOがいない。

その椅子には誰が:現時点で彼の後任は全くの未定だ。当初の候補としてはカラニックがCOOとしても欲しがったフェイスブックのシェリル・サンドバーグCOOが挙げられていたがその可能性は限りなく低くなっている。他にディズニーのトム・スタッグス元COOやユーチューブのスーザン・ウォシッキーCEO、複数のメディア企業幹部が候補として含まれている。

もう一つのこと:ウーバーの取締役会長あり同社の可能性を早期に見出したベンチマークのビル・グーレイも近く辞任する予定だという。彼は自らが見出したカラニックに主要投資家らと共に辞任要求を行なっている。

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