SoundCloud、年内に資金不足に陥る可能性も

Onebox News·

TechCrunch

かねてから身売りの噂が出ていたサウンドクラウドだが遂に年内に資金がショートする可能性が高くなってきた。

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イギリスの登記局に提出された書類によれば、現在SoundCloud(サウンドクラウド)は売上高2110万ユーロ(約26億円)、純損失は5122万ユーロ(約63億円)と厳しい財政状況だ。前年は20億円弱とみられていた売り上げは6億円ほど伸びているが、損失はそれ以上で17億円以上拡大している。

主な原因は2016年にスタートした定額制サービスの「SoundsCloud Go」が思っていた以上に伸びていないこと(報告書でも一切触れられていない)とそんな状況下でも増やし続ける社員の人件費だ。236人から295人にまで拡大し、その人件費は収益の挙がらない会社の財政を圧迫している。社員の年間平均給与は9万6000ドル(約1123万円)ほどで1年前と比べて19%近く上昇している。

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SoundCloud Goの成功に全てがかかっている

SoundClooudのCEO(最高経営責任者)であるアレキサンダー・ユングはレポートの中で

新しい定額制サービス(SoundCloud Go)の成功は、今後3年間の財務予想の重要な要素となる。(この成功の可否が)グループの業績およびキャッシュフローに関する重大な財務リスクを負っている。

と記し、もしSoundCloud Goが計画している支出をカバーするだけの成果を出せない場合には、その資金の捻出に深刻な影響を与えることとなり、会社は早期に『まだ合意に至らない』新たな出資を受け入れる必要に迫られるともコメントしている。

また、2017年12月31日までに会社が負債に充当するための十分な資金があると取締役会は考えているが不確実性と様々なリスクから場合によっては年を超える前に資金ショートを起こす可能性は否定できないとし、その場合は会社の存続に関する問題を引き起こす可能性もあるとしている。

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SoundCloud Goに成功が見込めなければ「身売り」も

彼らの手がける有料定額制サービスが今後、大きな成長を見込めないとなると以前から噂されていた身売りも含めてあらゆる道を模索しなければならないだろう。以前、サウンドクラウドは10億ドル(約1170億円)での身売りを検討しているとされたがその成長に疑問符が付くことことから大幅に引き下げられ現在5億ドル(約585億円)でグーグルが買収を検討しているとミュージック・ビジネス・ワールドワイドは報じている。

サウンドクラウドはこれまでに270億円近くを調達しており最近では2016年の6月に(同じく経営難に陥っている)Twitterより7000万ドル(約73億円)あまりの投資を受けており、時価総額は7億ドル(約820億円)前後とみられ、3大レーベルのユニバーサル、ソニー、ワーナーが株主として参画していることも明らかとなっている。

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重要な点

  • 売上は伸びたが損失はそれ以上:売上高26億円と前年から6億円伸ばしているが、純損失は63億円で前年から17億円以上拡大。
  • 人件費が財政を圧迫:同社は1年で236人から295名と89人も増加し、給与は1123万円と19%以上上昇している。
  • SoundClound Goに社運が掛かっている:ユングCEOが言及する通り月額配信サービスのSoundCloud Go の成功が今後3年間の重要な財務リスクを負っている。
  • もし成功しなければ?:Goが支出をカバー出来るだけの収益をあげることが出来なければ、まだ合意に至っていない新たな出資を早急にまとめる必要に迫られるという。
  • 年内には資金不足も:現時点では会社は2017年内に必要とされる支出に対応するだけの資金を持っているが、様々なリスクを抱えており、早ければ2017年内にも資金が不足する可能性もある。

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