疑惑の血液検査ベンチャーのセラノスが連邦政府と和解へ

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Theranos

ただ、2019年までセラノスが存在するかは未定だ。少量の血液で血液検査が行えることを謳った創業者エリザベス・ホームズ率いるセラノスが政府機関であるメディケア・メディケイド・サービスセンターと和解に至ったことを確認した。

セラノスは和解金として3万ドルを支払う予定で、また、最低2年間は検査室を所有したり運営をすることは出来ない。セラノスは昨年、当局からアリゾナ研究所の免許を剥奪されている、その1年前にはカリフォルニア研究所も免許停止処分が下されていた。2016年10月には全ての研究所の閉鎖をしており、現在はハード分野への事業転換を目指している。

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また、セラノスは2013年から2016年の間にセラノスを利用したアリゾナ州の人々に対して払い戻しを行うことにも合意している。

ワンドロップ血液検査技術と呼ばれるわずか1適ほどの血液だけでこれまでの血液検査が行えるという革新的技術で急成長を遂げた同社だが、その謎に包まれ続けていた技術と創業者エリザベス・ホームズに疑問を持った1人のウォール・ストリート・ジャーナルの記者による調査で判明し、2015年に紙面にスクープとして掲載された。

その内容はセラノスは1滴のほどの血液で検査が行える革新滴な技術があると主張していたが、実際には他社と同じ機器で検査を行なっており、尚且つ1滴の血液では検査できる数が少ないため血液を薄めて検査をしていたという事実(血液は少し薄めるだけで全く違う検査結果が出る。)が発覚するなどして、創業以来「謎」に包まれてきた技術は脆くも崩壊した。

当局と和解したセラノスはまだかつてのビジネスパートナーの大手ドラッグチェーンのウォルグリーンや株主らからの訴訟などの問題を抱えており、創業者のエリザベス・ホームズが「提訴しないこと」を条件に自身の株を提供するなどして問題の沈静化を図っている。

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重要な点

  • 規制当局との和解:3万ドルの和解金を支払う。2年間は検査室の所有・運営は出来ない。その代わり当局はこれ以上血液検査室の運営に必要な免許の取り消しは行わない。セラノスはこれまでに2つの研究所で免許停止処分を受けている。
  • 利用者への払い戻し:2013年から16年の間にセラノスを利用したアリゾナの人々、175000人が払い戻しの対象となる。
  • セラノスの現状:昨年には全ての研究所を閉鎖し、従業員の3分の2を解雇、現在はハードウェアへの事業転換を模索している。
  • 訴訟はこれから:- 株主からの訴訟を避けるためにホームズCEOは「提訴しないこと」を条件に既存株主に株式を与えた。しかし、いくつかの株主は同意せず、既に提訴している。特に株主でもあり最大のビジネスパートナーであったウォルグリーンは契約違反として1億4000万ドルの訴訟を起こしている。セラノスは2016年時点で2億ドルの現金を保有しているという。

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