セラノス、株主である投資会社との訴訟で和解する

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Fortune

エリザベス・ホームズ率いる疑惑の血液検査ベンチャー、セラノスは同社の投資家であるパートナー・ファンド・マネジメント(PFM)と両者の間で起きている2件の訴訟については和解に至ったことが分かった。

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PFMに9610万ドルを投資した大株主だったが、ウォール・ストリート・ジャーナルのスクープによりセラノスが謳う魔法の技術「ワンドロップ(少量の血液で従来の血液検査が出来る夢のような技術)」の虚構が暴露され、その価値に大きな疑惑が持たれた。セラノスの創設者エリザベス・ホームズCEOは自身の株式を分け与えることで投資家らからの訴訟を避けようとしたが、PFMはこれを拒否しセラノスを「証券詐欺、重大な虚偽表示」などとして訴えていた。

4月にはPFMが裁判所に「免許を停止されているセラノスがペーパーカンパニーを利用し、既存の実験装置を購入し出資候補者らに向けてプレゼンテーションを行い血液検査を偽装していた。」という書類を提出している。「全く持ってメリットがない」としたセラノスも争う構えを見せていた。既にセラノスは免許停止を受けており研究室は閉鎖され、今後2年間は血液検査室の所有・運営に関わることは出来ない。

今回の和解内容については非公表とされた。だが、同じくセラノスに投資すると共に自社が運営するドラッグストア内にセラノスのラボを置くなど最大のパートナーであった大手ドラッグストアチェーンのウォルグリーンズは「契約違反」としてセラノスに対して総額1億4000万ドルの訴訟を起こしている。セラノスが持つ現金は2016年時点で2億ドル程度だった。(今はもっと少ない可能性が高い。)

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重要な点

  • 和解を進める:既に規制当局などと和解しており、早期の事態収拾を測るために積極的な和解を進めている。そして、今回投資家の一人であるPFMと和解したが内容は非公表。
  • PFMの証言:PFMは今回和解に至った訴訟の中で「セラノスがペーパーカンパニーを利用し、偽の血液検査を見せ新たな投資家を集めている。」という証言をした。セラノスは規制当局との和解内容で今後2年間の血液検査室の所有・運営を禁じられており、PFMの証言は大きな意味を持っていた。
  • 待ち受けるのは最大の訴訟:だが、問題が解決したとは言えない。セラノスはまだ最大の訴訟を抱えている。セラノスに投資すると共にセラノスのラボを自社のドラッグストア内に設置するなど最大のパートナーであった大手ドラッグストアチェーンのウォルグリーンズはセラノスに対して1億4000万ドルの訴訟を提起している。セラノスの現金は2016年時点で2億ドルほどしかない。

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