トランプ大統領、NSCからスティーブ・バノンを排除

Onebox News·

Melina Mara / The Washington Post

これは驚きに値することだというのは言うまでもない。トランプ政権で娘婿ジャレッド・クシュナーと並び高い影響力を行使し、影の大統領とまで呼ばれたオルタナ右翼サイトのブライトバート・ニュース元会長であるスティーブ・バノンがこのほど米国家安全保障会議(NSC)から外されることが分かった。バノンは現在、トランプ政権の首席戦略官、上級顧問でもある。

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バノンに代わり今後は陸軍出身でバノンのNSC参画後に国家安全保障問題担当大統領補佐官に指名されたハーバート・マクマスター大統領補佐官がまとめ役を担うとされる。マクマスターはトランプ政権入り後、バノンと激しい主導権争いを繰り広げており、今回の人事はマクマスターの事実上の勝利だと言えるかもしれない。(そして、マクマスターの政権内での影響力が増すのは間違いない。)

また、今年1月にバノンのNSCへの参加に伴いNSCの常任メンバーから降格された国家情報長官と統合参謀本部議長が再び常任メンバーに再昇格することが分かった。アメリカ軍制服組のトップである統合参謀本部議長は1949年以来、情報機関を統括する国家情報長官は今年1月に2005年の創設以来初めて常任メンバーから外されれていた。

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重要な点:

  • バノンの敗北:今回のバノンのNSCからの排除は彼と主導権争いをしてきたマクマスターにとっては勝利である。今後、安全保障の面に置いてマクマスター大統領補佐官の影響力が増すことは間違いない。
  • 国家情報長官と統合参謀本部議長の再昇格:1月のバノンの昇格に併せて降格された軍と情報機関のトップ2人が再び昇格することは、トランプ政権の安全保障会議が以前のオバマ政権と同じ「これまでの」体制に戻りつつあることを示す。
  • 政権内での力関係:現在、最大の影響力を持つのは娘婿のジャレッド・クシュナーとスティーブ・バノンと見られている。少なくとも今回のNSCから排除されたバノンの影響力がすぐになくなるという訳ではないだろう。(二人はトランプ大統領の両隣の部屋に陣取っている。)ただ、最近ではゴールドマン・サックスなどの金融界出身メンバーが台頭し始めているといい政権内での力関係は大きく動き始めている。
  • バノンとNSC:今回のバノンの降格が「ネガティヴ」なものなのかと言われれば難しいところだ。ある話ではバノンはこれまでNSCに殆ど(あるいは一度も)出席していないという。もしこれが本当であれば今回の降格はバノンの影響力低下と見れないだろう。だが、安全保障の面ではマクマスターなどの軍出身者が影響力を発揮することとなるだろう。

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