Spotifyの直接上場によるIPO初日は大きな成功を収める

Onebox News·

Monika Graff / UPI

スウェーデンを拠点とする世界最大の音楽ストリーミングのSpotfyがアメリカ時間4月3日にニューヨーク証券取引所(NYSE)にティッカーシンボル「SPOT」として取引を開始した。NYSEが前日に設定した参考価格132ドルを上回る、165.90ドルで取引を開始し最終的に10%ダウンの149.01ドルで初日の取引を終え、時価総額は266億ドルに達した。

同社のIPO手法は「直接上場」と呼ばれるこれまでに類を見ないものであり、これはIPOに際して会社側が新規株式を発行しない、つまり会社の資金調達を目的としない状態での上場であり、株主や従業員らに現金化の機会を作ることを最大の目的とした上場である。これにより一般的な新規株式を発行し資金調達を目的とした上場で証券会社側に払う数千万ドルの手数料を必要としない上に既存投資家や社員には持ち株に売り出せないロックアップ期間がなくなるためIPO後すぐに現金化をすることが可能となった。

···

なぜ重要なのか:これは昨年12月のテンセントとの株式交換時の評価額190億ドルよりも巨大であり、これは同社の「直接上場」が成功したということを確かに示している。今回の成功は直接上場を検討しているエアビーエンドビーなどのテック企業たちにとって大きな後押しとなるでしょう。

静かなるIPO:今回の株式公開に際して同社は取引開始時にベルを鳴らすセレモニーも行わず、NYSEを訪れたりインタビューに応じることもなかった。同社のオフィスでは特にイベントなどもなく普段通りに業務が続けられていた。NYSEでは今回の株式公開を記念して同社のロゴマークの入った横断幕となぜかスイス国旗が掲げられた。(同社はスウェーデン企業であり、その後スウェーデン国旗に差し替えられた。)

より多くのこと:ソニー・ミュージックエンタテインメントは今回のIPOで第1四半期に約1050億円の評価益・売却益を計上する可能性があると発表。同社はスポティファイの発行済み株式総数の5.707%を保有しており、その内17.2%を今回売却している。

NOW WATCH:トランプ政権NSC幹部、大量の盗用問題で指名を辞退