
ソフトバンク、純利益1兆4000億円越え
突き抜けたリスクテイカーであり賢明な投資家でもある孫正義が率いるソフトバンクの2016年は彼の放言とも思えるような巨大な目標が現実となった年だと言えるかもしれない。ソフトバンクは2016年の決算を発表し営業利益、純利益共に1兆円越えを達成した。
ソフトバンクは2014年にも営業利益1兆円越えが達成しているが、これは子会社だったガンホーやウィルコムを売却して得た一時益によるものだった。日本企業で純利益1兆円越えを達成した経験のあるのはトヨタ自動車と三菱UFJフィナンシャルグループの2社しかなかった。
また、今回の説明会の中で孫氏は業界再編にも言及し一度は失敗に終わったTモバイルとの合併を匂わせる発言をしている。
ソフトバンク・グループの主要な数字:
- 売上高:8兆9010億円、前年比0.2%増収。
- 純利益:1兆4263億円、前年比201%増益。
- 営業利益:1兆260億円、前年比12.9%増。
- EPS:1287.01円、前年同期の402.49円から2倍以上に。
要因:子会社であるスプリントの業績回復と2年34億ドルに及ぶコスト削減が功を奏した。