スナップチャットの初の決算は失敗に終わる

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2017年に最初のユニコーンとして株式公開を果たした若きスナップ(旧社名はスナップチャット)は注目の公開後初めての四半期決算を迎えた。結論からいうとこれは失敗に終わった。スナップの業績の数字の多くがアナリストの予想を下回る結果となった。その現状と将来性はスナップに第二のツイッターを感じ、そして莫大な価値には見合わないと多くの投資家らは感じ最終的に25%の株価下落を招いた。

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また、インスタグラムなどを擁するフェイスブック連合の徹底した模倣が成果を収めることがわかった今、そのベンチマークであるスナップチャットがどのような状況なのか(影響を受けているのか・いないのか)についても大きな注目を集めたが、株価の大幅な下落は多くの投資家がスナップの将来に自信を持てないという状態を確かに示している。

しかし、スナップチャットはまだ収益化を初めて間もない。今後も既存ユーザーの収益化が進むため「しばらく」は収入を拡大出来るだろう。だが、それだけでは彼らの巨大な時価総額は正当化できない。やはり、以前の株式公開前に指摘したようにサービスを再び成長軌道に乗せることが必要である。

また、スナップチャットというサービスから見る今回の第1四半期決算についてはもう一つの記事を参考にして欲しい。

スナップの第1四半期の業績:

  • 売上高:1億4960万ドル、昨年の3.8倍。だが、アナリスト予想の1億5800万ドル(昨年の4倍)には届かなかった。
  • 純損失:22億1000万ドル、昨年は1億460万ドル。20億ドルにも及ぶ株式報酬が重荷となった。
  • EPS:マイナス2.31ドル、予想のマイナス19セントを大幅に超えてきた。
  • DAU:1億6600万人、前四半期から5%増(+800万人)、昨年から36.1%の増加。しかし、増加率は依然低下を続けている。

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重要な点

  • 収入は拡大している:アナリスト予想にこそ届かなかったが収入は依然拡大している。サービスの成長は鈍化しているが今後も既存ユーザーの収益化が進むため、少なくともしばらくは増加するだろう。
  • スペクタクレスはビッグビジネスではない:カメラ会社を自称するスナップのもう一つの製品であるメガネ型デバイスのスペクタクレスの売上はわずか830万ドルで総売上の5%に留まる。販売価格130ドルで仮定すると6万個を売り上げた。前四半期は450万ドルだったと見られる。
  • 広告は予想を上回る:多くの数字がアナリストらの予想を下回った中で、同社の収入の大半を占める広告は大きく成長した。286%の成長を見せ投資家の予想を上回った。伸び率の高さは同社が収益化したのが最近のため殆ど参考にならないが、アナリストらの予想を超えた点については評価すべきと言えるだろう。
  • 本質的には損失は倍増:22億1000万ドルの損失を計上したが、その内20億ドルは株式公開に伴う従業員への株式報酬によるもので、それを除くと2億1000万ドルとなり、昨年の1億460万ドルからは倍増したと考えるのが本質的。
  • サービスの成長なしには巨大な時価総額を正当化できない:スナップの時価総額は依然現在の実態に見合ったものではない。株価売上高倍率(PSR)は27倍になり、フェイスブックの11倍と比較しても高い水準にありサービスの成長性を取り戻さなければ巨大な時価総額を正当化できない。

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