ロシア人スパイのマリア・ブティナは有罪を認め司法取引へ

Onebox News·

Pavel Ptitsin / AP(Photo: Maria Butina & Aleksandr Torshin)

アメリカの対ロシア政策に影響を与えるために当時のロシア中央銀行副総裁アレクサンドル・トルシンの指示を受け、2016年から全米ライフル協会に潜入していたロシア人女スパイ、マリア・ブティナは自らの有罪を認めた。

司法取引に応じた彼女は捜査協力と引き換えに刑の減軽を得る見込み。彼女に指示を出していたトルシンは彼女の逮捕から4ヶ月後の今年11月に地位を退いている。トルシンはロシアの元上院議員でプーチン大統領の統一ロシアに所属している。

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マリア・ブティナ:アメリカの制裁対象にも指定されているトルシン副総裁の特別補佐を務めていた経歴を持つ彼女は2015年より工作活動を開始し、翌16年にワシントンの大学院へと留学してきた。彼女はSNSを駆使し銃とトランプの好きな留学生を演じ保守系団体や活動家らと接触したり、共和党のコンサルタントで保守系活動家の人物と恋愛関係を築き政治家に関する助言を受けたり、協会を通じ様々な保守系団体や政財界などと接触しバックチャンネル(秘密の連絡ルート)の構築に取り組んでいた。

興味深い出来事が:彼女は2015年3月にトルシンに対して大統領選では共和党が勝つので今こそ同党との関係構築をすべきだとのメッセージを送っている。彼女はその後、共和党や同党に強い影響力を持つ全米ライフル協会への接近を開始した。

彼女が直面する物:ブティナはロビイストとしての登録なしにロシア政府の利益のために活動した罪で最高5年の禁固刑に直面していた。有罪を認め司法取引を行うことにより彼女の刑期は6ヶ月以下に短縮される予定です。

なぜ重要なのか?:彼女は2016年大統領選中にアメリカ政治に対して影響力を与えようとしたとして有罪判決を受けた最初のロシア人です。

より多くのことを:

アップデート:文中でブティナが協会関係者に対して協会内での役職と引き換えにセックスを提供した、との記述がなされていましたが、検察側がこの主張を押収された彼女のメールの誤読によるミスであったとして取り下げたことを確認しましたので、本記事においても正式に削除致します。(2018.12.15)

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