SnapchatのCEO、昨年報酬は1億5600万円超

IPOに合わせて新たに株式840億円分のボーナスも予定

Onebox News·
SnapchatのCEO、昨年報酬は1億5600万円超
Michael Kovac / Getty Images for Vanity Fair

3月下旬にIPO(株式公開)を目指しているSnapchatがその第一歩として公開された上場申請書により同社の様々な現状(特に財政的な部分での)が明らかになり始めた。今回はその資料の一部により分かった同社の顔であり現在26歳の若きCEOエヴァン・シュピーゲルの昨年の報酬に関する情報に触れてみたいと思う。

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Snapchatの共同創業者でCEOであるエヴァン・シュピーゲルは2016年の一年間で基本報酬として50万3205ドル(約5643万円)を受け取り、その他にボーナスとして現金で100万ドル(約1億1215万円)を受け取っている。最近、CEOの報酬を低めにする(IPO前の)スタートアップの中では少し変わっている。

ただ、全く異質であるわけではない。例を出すと、かつて同社を買収しようとしたフェイスブックのマーク・ザッカーバーグも比較的高い報酬を得ていた。2013年の基本報酬は1ドルだが(これとは別にチャーター機の個人利用で報酬という形で65万ドル程を支払われているが)、IPOを果たした2012年には50万3205ドル(約5643万円)、2011年には48万3333ドル(約5421万円)の基本報酬を受け取っており、ザッカーバーグが同社から得た報酬総額は(株式の売却益を除いて)2012年が199万714ドル(約2億2327万円)、2011年は171万2362ドル(約1億9205万円)となっている。

あれ、フェイスブックがIPOした2012年のザッカーバーグの基本報酬は、来月にIPOを控えたシュピーゲルと1ドル単位まで同じなのか。(偶然なのか意図してなのかは分からないが。)そういう意味で言えば彼の今の報酬などの在り方というのはかつてのマーク・ザッカーバーグと非常に酷似しているのかもしれない。

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既に数十億円分を現金化済み

それとは別にエヴァン・シュピーゲルは数度株式の一部を現金化している。それは多くの創業者らと変わらない。

過去を振り返っても大型の資金調達に合わせて取締役会が創業者CEOに株式の一部放出、現金化を許可するというのはよくある話だった。その理由の多くは特にスタートアップなどは株式公開を行うまで比較的低い報酬を受け取っているケースが多いからだ。(あと、多くの創業者は会社のために人生の重要な時間を惜しみなく支出しており、そういう意味では一番リスクを取っている存在でもあるからだ。)その多くは20万ドルかあるいはそれを下回るくらいであることが多く、その代わりに彼らのモチベーションの維持のために資金調達というイベントの際に一部の株式(大抵は数千万ドル程度)を売却し、現金化する。もちろんエヴァン・シュピーゲルもその例にもれずこれまで数度か株式を現金化し、現在の愛車のフェラーリや昨年婚約したモデルのミランダ・カーとの1200万ドルの新居を購入している。

特に素晴らしいスタートアップらを率いる若い創業者の多くは自身が築き上げ、率いる企業の『株式の価値』が資産の大半(殆どは全て)を占めており、例え数千万ドル(数十億円)から数億ドル(数百億円)の価値を持つ株式を所有していても彼らが皆それに似合うほどリッチであるわけではない。彼らがIPOかあるいはM&Aでイグジットしない限りは殆どは株式と同等、あるいはそれ以下の『本当の資産』を得ることは不可能だ。

IPOを控えたこの若きCEOが今後、どのように会社を導き、社会を変えていくのか。それは非常に興味深いことであり、数年後も先も(GoProのようにならず)今以上、あるいはそれ以上の価値を持つ企業となれるかは楽しみである。何より若き成功者を生むことは多くの夢を追い求める若者たちの明日への活力であり、希望となり、新たな成功者を継続的に生むだろう。

Congratulations.

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