ジェイ・Z、ベンチャーキャピタルを設立へ

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Jay Z

ジェイ・Zが今度はベンチャーキャピタルの世界にやってくるらしい。

極貧から這い上がってきたビジネスセンスに優れたラッパーであり、よりアーティストに寄り添った(を謳う)定額音楽配信サービス・TIDAL(ティダル)のオーナーでもある(こちらはかなり苦戦中だが)ラッパーのジェイ・Zがこれまで以上にスタートアップに投資をしていくために新たにベンチャーキャピタルを始めるとAXIOSのダン・プリマックが伝えた

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AXIOSによるとジェイ・Zは自身が設立したレコードレーベル「ロック・ネイション」の社長で長年のビジネスパートナーでもあるジェイ・ブラウンと共に新たなベンチャーキャピタル・ファンドの準備をしている。そして、このVCは普段は別に本業を持つ二人に変わってフルタイムで投資を行うためのパートナーを探している。既にジェイ・Zはサンフランシスコにあるシャルパ・キャピタルを通じで投資をしてきたが今回の件はそのシェルパ・キャピタルとパートナーシップを結ぶ形で進められるという。

彼は(本名のショーン・カーターとして)これまでに配車サービスのUberやプライベートジェットのUberとして立ち上げられたジェット・スマーターなどへ投資を行っており2012年頃からスタートアップの投資に関心を示し始めていたという。2015年にはノルウェーのオスロに本拠地を置く定額音楽配信サービスのTIDALを買収し、自らCEOに就任し独占配信などで差別化を図っている。(ただ、苦戦しており、利用者数の水増し疑惑もかけられている。)

ジェイ・Zが新たに設立するこのベンチャーキャピタルでは主にシードステージ(まだ製品が出来ていない段階)のスタートアップに対して投資を行っていくとされているが、ファンド規模の目標などについてもまだ明らかになっていない。

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増えるセレブのベンチャー投資

アメリカでは特にここ数年でリッチな有名人、セレブらがスタートアップに投資をするという機会が増えている。例えば俳優のアシュトン・カッチャー(デミ・ムーアの元夫として知っている人もいるかもしれない)やU2のボノ(自身が設立したVCを通じて)、MCハマー、ジャスティン・ビーバーにレオナルド・ディカプリオなどが挙げられる。特にその中でもアシュトン・カッチャーはこれまでにUber(しかもエンジェルラウンド)、Twittrやスカイプ、Airbnb、フォースクエア、フリップボードなどに初期から投資してきて大きな成功を収め、投資家としても類いまれない才能を発揮している。(2010年には自身でベンチャーキャピタルも設立。)

ジェイ・Zは歌手のビヨンセと結婚しており、フォーブスによると現在6億1000万ドル(約693億円)の純資産を持っているとされ、ヒップホップ界では3番目の富豪だ。1位はディディ(パフ・ダディー)の7億5000万ドル(約852億円)、2位はアップルに自身のヘッドホンブランド「beats」を売却して得た売却益(14年に30億ドルでアップルが買収)と南カリフォルニアの不動産投資で富を得たDr.Dre(ドクター・ドレー)の7億1000万ドル(約806億円)でジェイ・Zが3位と続くが、妻のビヨンセが保有する資産と合わせると夫妻の純資産は1000億円を超えるとされる。

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重要な点

  • ジェイZがVCを始める:ラッパーのジェイZは(主にシリコンバレーの)スタートアップに投資をするために自身が設立したレーベルの社長で長年のビジネスパートナーでもあるジェイ・ブラウンと新たなベンチャーキャピタルの準備をしている。主にシードステージ(まだ製品が出来ていない段階)のスタートアップに対して投資を行っていくとされている。
  • フルタイムの投資パートナーを募集中:普段は別に本業を持つ二人に代わりフルタイムで投資を行うためのパートナーを探している。
  • 投資家としてのジェイZ:既にジェイZはこれまでにも何度かスタートアップに個人で投資をしている。配車サービスのUberやジェット・スマーターなどへ投資を行っており2012年頃からスタートアップの投資に関心を示し始めていたという。

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