フェイスブックの成長は予想を下回り時価総額の20%を失う

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Ting Shen / XinHua / dpa

フェイスブックのケンブリッジ・アナリティカなどのスキャンダル以来2回目となる四半期決算は純利益、EPSでアナリスト予想を上回ったものの売上高、マンスリー・アクティブ・ユーザーとデイリー・アクティブ・ユーザーにおいて予想を下回るとともに、今年下半期で売上高成長率が前年比で+26%前後に鈍化するとするアナウンスの後、株価は時間外で20%の下落を記録。

1日としてはアメリカ株式史上最悪の下落を記録した。

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2018年Q2:

  • 売上高:132.2億ドル(前年比42%増)
  • 総広告:130億ドル(前年比42%増)
  • 純利益:51億ドル(前期比1億ドル増)
  • EPS:1.74ドル
  • MAU:22.3億人(前年比11%増)
  • DAU:14.7億人(前年比11%増)

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アナリスト予想値(実数との差分):

  • 売上高:133.5億ドル(ー1.2億ドル)
  • EPS:1.70ドル(+0.04ドル)
  • MAU:22.5億人(ー2000万人)
  • DAU:14.9億人(ー2000万人)

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なぜ重要なのか:フェイスブックのビジネスは過去2年間、偽ニュースやセキュリティなどの論争の渦中にありながら高い業績を上げてきたが、最新のアナウンスはその流れが変わる可能性を示している。

なぜ鈍化するか:フェイスブック側は売上成長率鈍化の要因としてこれまで広告主が広告を出稿する際にフィードにそのまま流していたが、現在より訴求力が高くユーザーからの支持も高いストーリーと呼ばれる手法へ軸足を移している最中であり、まだ普及が進んでいないことからその過渡期に広告収入が落ち込むリスクがあるとしている。また、プライバシーオプションのユーザーへの提供は更に広告収入を減少させるでしょう。

事実:もはや同社の収益の大部分を生み出す北米市場のMAUは既に成長していない。アジアが増加したユーザーの大半を占める中、欧州は同社史上初めてのMAUの減少に直面している。GDPRに準拠して以来ヨーロッパにおけるMAUは3.36億人で前四半期比で100万人のユーザーを失った。この影響は来四半期以降も影響を与える可能性が高い。ヨーロッパは北米に次いでユーザーあたりの収益が高い地域(8.76ドル)であり、アジアは大きな成長こそ遂げているが同地域でのユーザーあたり収益はヨーロッパの30%程度(2.62ドル)です。

懸念:ユーザーあたり25.91ドルという高い収益性を誇る北米市場での更なる成長が期待できない今、ヨーロッパでのユーザーの拡大は同社の業績に直結する重要な課題です。今四半期ではヨーロッパでの売上高は33億ドルで倍以上の利用者を抱えるアジア地域の22億ドルよりも多くの収益を上げています。しかし、ヨーロッパ市場における成長に同社は期待を示さなかった。

期待:デビッド・ヴェーナー最高財務責任者はインスタグラムのMAUが10億人を超え、その素早い成長が全体の成長に大きく貢献していると述べた。インスタグラムにはフェイスブックよりもずっと多くのストーリーが共有されており、同社が広告の主軸をストーリーへ移しているという事実はインスタグラムがグループ内でより多くの収益への貢献を果たす可能性を示唆しています。Eマーケッターは全体の売上高に占めるインスタグラムの割合は今年に18%、来年には23%にまで拡大するとする見通しを示している

よりスマートに:フェイスブックの決算は売上高、ユーザー成長率で予想を下回っており、特に最も収益を上げている北米市場でのユーザー成長の終わりと二番目に大きい欧州市場が史上始めて減少に転じていることは重要な事実であり、同社が進める広告のフィードからストーリーへの移行はこれまで収益性が低いと考えられてきたプライベート・メッセンジャーがどれだけビジネス的な可能性を持っているかを明らかにすることでしょう。

そしてこれから:ザッカーバーグ最高経営責任者は大規模なセキュリティへの投資が今後、同社の収益性に影響を与える可能性があると述べた。一方でサンドバーグ最高執行責任者は欧州で開始されたプライバシー法GDPRは限定的なものだと述べた。

より多くのこと:最高法務責任者コリン・ストレッチは年内に退社します。

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