2018年アメリカ中間選挙の結果を振り返る

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Jonathan Ernst / Reuters

中間選挙において共和党が上院で多数派を維持し、本来共和党が優勢であった3つの州で新たな議席を獲得した一方で、民主党は下院において共和党から最低28の議席を奪い8年ぶりとなる下院多数派奪還に成功した。

現在、未確定の議席を含めニューヨーク・タイムズは最終的には34議席を積み増すとの見方を示しており、最終的には民主党229議席、共和党206議席になると見られている。一方で上院は当初の予測通り、共和党が多数派を維持した。最終的には53議席を獲得する可能性が高い。

今回、上院の改選数は民主党26議席、共和党9議席な上に民主党の議席を有する10州では2016年の大統領選でトランプ大統領が勝利した地域であり、今回は終始どれだけの議席を失わずにいるかという守りの戦いであった。共和党の改選される8議席の内、大統領選でH・クリントンが勝利したのは1州のみ。

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上院

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共和党:51議席(純増1議席)
民主党:47議席(純減1議席)
未確定:2議席

民主党はネバダ州、アリゾナ州で新たに議席を獲得した。

共和党はノースダコタ、ミズーリ、インディアナで議席を新たに獲得した。

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下院

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共和党:198議席(純減32議席)
民主党:227議席(純増32議席)
未確定:10議席

民主党はニュージャージー2区・7区・11区、ペンシルベニア6区・7区・17区、アリゾナ2区、コロラド6区、フロリダ26区・27区、イリノイ6区・14区、アイオワ1区・3区、カンザス3区、ミシガン8区・11区、ミネソタ2区・3区、バージニア2区・7区・10区、ニューヨーク11区・19区、テキサス7区・32区、サウスカロライナ1区、オークランド5区で新たに議席を獲得した。

共和党はミネソタ1区・8区、ペンシルベニア14区で新たに議席を獲得した。

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州知事

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共和党:25州(純減6州)
民主党:23州(純増7州)
未確定:2州

民主党はネバダ州、ニューメキシコ州、カンザス州、イリノイ州、ウィスコンシン州、ミシガン州、メイン州で新たに州知事を獲得した。

共和党はアラスカ州で新たに州知事を獲得した。

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女性たちの躍進:今回の選挙が「女性の選挙」であったことは間違いない。上院で11人、下院で88人、州知事で7人の女性候補が勝利した。これは欧州と比べれば依然少ないが日本と比べれば多い数字である。また、投票者も52%を女性が占めた

共和党は上院を:共和党が上院を制したこと、民主党が議席を保有するノースダコタ、ミズーリ、インディアナ(かつてペンス副大統領が州知事を務めていた)で勝利したことは不思議なことではありません。前述の州は本来、共和党が強かった州であり現在の議席は2012年にオバマ大統領の2期目で獲得したものです。

よりスマートに:結果としては民主党は下院のみならず州知事の2の戦いで勝利を納めた。元々、ハードルの高かった(改選数の多さとトランプ優勢であった州の多さ)上院で共和党が勝利したのは当然の結果であり、共和党が元々強い3州で議席を得た一方でアリゾナで議席を失ったことは驚くべきことです。

なぜ重要なのか:今回の選挙で明らかになったのは共和党が郊外での票を明らかに失っているということです。そして、民主党の郊外における躍進が8年ぶりの下院多数派奪還を導いた。これは2020年の大統領選で再選を目指す大統領と同年に中間選挙に直面する共和党にとっては悪い兆候です。

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