コミー・メモが持つ意味

Onebox News·

Reuters / Kevin Lamarque

ウォーターゲート事件の再来だ、という人がいたが全てが同じではないとしても最終的に同様の結果を招く可能性があることは間違いない。共和党のジョン・マケインが「ウォーターゲート級」と言うように火曜日に起きた解任劇の中心人物のジェームズ・コミー前FBI長官が残したとされるメモにはそれだけの重要性と重大さがある。

このメモの存在はニューヨーク・タイムズによってもたらされた。まだ公開されていないこのメモにはトランプ政権発足前にロシアの大使と秘密裏に外交交渉を行いその後の虚偽発言で辞任したマイケル・フリン前大統領補佐官に対するFBIの捜査中止をトランプ大統領が直接要請したとを示すものと見られ、フリンが辞任した翌日の2月14日に大統領が人払いをし二人だけとなった時に要請されたとされロイターは関係筋からNYタイムズが報じたメモの詳細が本物だと確認したとしている。

コミーは来週の木曜日(アメリカ時間)に解任後、始めての証言台に立つ予定で、そこでコミー・メモを始めとするトランプ大統領による捜査妨害を示す証言や証拠を示す可能性がある。NYタイムズによるとトランプ大統領は以前にFBIに対して機密情報を漏洩した記者に対して訴追を行うよう検討を要請していたことも明らかになっている。

···

今回の解任劇の不可解さをより鮮明にしたのがそれぞれの解任理由の差異や解任時期、トランプ大統領がツイートした文言だ。当初、司法省はクリントンのEメール問題の取り扱いを解任の理由として挙げたが大統領は解任理由を「良い仕事をしなかった」と主張した。また、この解任時期は司法省が主張するEメール問題が本質だとすればいささか遅すぎるし、コミー前長官がクリントン問題の調査終結を宣言したのは選挙期間中だ。当選後、トランプ大統領は初めての訪問でコミーの対応を称賛している。解任できる時期は以前にもあったはずで、なぜ今なのかという疑問が残る。そして、後に判明した解任前にコミー前長官がロシア疑惑の捜査強化を求めていたことや、大統領が自身のツイッターでコミー前長官から数回にわたり自身が捜査対象か問い合わせたことを明かしたことも解任劇の不可解さを強調させた。

ロシアとの関係性についても現在モラー特別検察官(元FBI長官)の主導のもとで調査が進んでいるが、同時にモラーは誰よりも先に部下でもあったコミー前長官への尋問を開始しているとされる。

重要な点:大統領が権力を行使し捜査妨害を行なったという可能性の存在は現時点で最大の爆弾である。もしそれが立証されれば彼の先に道はない。

NOW WATCH:トランプの支持率が現在も50%を超える17州

···